緊急事態が起きたときの行動は、
その緊急事態の「中」にいるときには
わからない。
後になって、緊急事態が収まり、
振り返るときになって、ようやく「全体像」が
見える。
「全体像」が見えないからこそ、
その場でどのように対処したらよいか、
どのように対応したらよいか、
の判断は非常に難しい。
「2006年の東ティモール騒乱のとき・・・」
という話をする際、
ぼくは、すでに「振り返る視点」で
その状況を語っている。
全体像を前提にしながら、語っている。
しかし、まさに「そのとき」は、
「東ティモール騒乱」などの「名前」が
つけられる前の状況に置かれていたわけだ。
だから、「そのとき」に対応する際に
大切なことは次のことである。
① 「パニック」にならないこと
② 身の安全を確保すること
③ 可能な限り状況を把握・分析し判断すること
これらのために、日頃から、情報を収集し、
可能な限りでシミュレーションをしておくことが
大切である。
今の時代、誰が、どこで、どんな事態に
遭遇するかは、わからない。
「世界で生ききる」ために、
ぼくたちは、「安全」を「当たり前」とせずに、
準備して、いつでも「起動」できる状態にして
おきたい。