人工知能=AI、VR、IoT、ロボティクス
などが、次の「時代」をつくっている。
人工知能が人間の能力を超えるとされる
シンギュラリティを2045年に迎える、
など、議論も、メディアでの情報発信も、
実際の研究開発も、盛んに行われている。
また、実際の運用も、話題になりやすい
ことから、話題にならないことにかけて、
広がってきている。
しかし、「個人」に引き寄せることでは、
まだまだ、多くの人が、「見物」「期待
と関心」「とまどい」などのレスポンス
に留まっているような状況である。
いずれにしろ「新しい時代」はつくられ
ている。
雑誌「Wired」の創刊編集長の経歴の
あるケヴィン・ケリーが言うように、
「Embrace the future」
が、大切な心構えとなる。
これらの「新しい流れ」に抗して闘うの
ではなく、「未来を積極的に受け入れて
いく」ことである。
ぼくも、同じスタンスである。
これらの「新しい流れ」の議論は、
・「光の巨大」
・「闇の巨大」
に分かれやすい。
新しい技術がもたらす世界の輝かしさ
のみだけを喧伝する「光」の議論と、
そのような世界の危険・リスクに終始
してしまう「闇」の議論との分裂である。
そうではなく、
双方を含め「Embrace the future」の
心構えと行動で、
ぼくたちは、新しい時代に関わっていく
ことができる。
だから、そのためにも、動向を追って
いく必要がある。
方法は、その方向性において、二つに
分けられる。
- 「水平方向」への方法
- 「垂直方向」への方法
これらについて、下記にて簡単に説明
を加えておきたい。
(1)「水平方向」への方法
水平方向は
例えば、情報源である「メディア」を
水平に広げていくことである。
センセーショナルに情報が発信される
日々の「ニュース」だけでなく、
落ち着いて考察された「書籍」などに
広げる。
「書籍」をとっても、最新動向を取り
上げるものから、「基礎」や「フレー
ムワーク・見方」を固めるためのもの
もある。
初心者としては、日々のセンセーショ
ナルなニュースに興味をもちつつ、
しかし、基礎的な書籍で、基礎固めを
しておくことが大切である。
基礎がないままに、ニュースやブログ
などの情報に触れることには、
「積極的に建設的に未来を受け入れて
いく」上では、不十分である。
さらに大切なのは、
「文字」だけでなく、
「映像」にも広げていくことである。
YouTubeなどの映像を見てみる。
例えば、USCICT(University of
South California Institute for
Creative Technologies)が、
YouTubeに動画をアップロードして
いる。
バーチャルな心理カウンセリングなど
の進展を見ることができたりする。
「映像」がぼくたちに与えてくれる
ものは、思っている以上に大きい。
聞いた話としてではなく「現実性」
として眼前する。
「分野」も水平方向に広げていきたい。
(2)「垂直方向」への方法
ここでの「垂直方向」は、時間軸で
ある。
(なお、垂直方向は「深さ」という
見方もできる。)
「今」はもちろんのこと、
過去と未来に広がる「通時性」の中で
ものごとを見て、考えていく。
過去の歴史から、ありうる未来まで、
思考の広がりを広げていく。
未来の見方も、いろいろにある。
先述のケヴィン・ケリーの著作
『The Inevitable』(邦題:
<インターネット>の次に来るもの
未来を決める12の法則)なども、
参考になる。
水平方向と垂直方向に展開される
メディアと思考の経験の中で、
「Embrace the future」
を、ぼくたちは形にしていくことが
できる。