香港に住んで、
・香港という空間
・香港社会
・時代背景
という条件の組み合わせの中で、
ぼくは、あることを学んだ。
それは、次のことである。
- 「ミニマリスト」の地平
- 「クオリティ」の追求
「ミニマリスト」の地平は、
ぼくが香港に住んでいるときに
みえてきた風景である。
大枠としての問題系は、
ミニマリスト、エッセンシャル、
断捨離、クラッター、コンマリ
などと語られる問題系である。
いわゆる「片付け」から開かれて
いく地平である。
香港の住居環境や都市環境は
物質的な「空間が狭いこと」が
特徴である。
その中で、ぼくたちは、
よりよく生きていく術を考え、
実践していく。
「ミニマリスト」的生き方を
実践する喫緊性がある。
香港の書店でも、
「片付け」の本が並べられている。
そして、香港だけでなく、
いわゆる「先進国・地域」では
近年、このような思考と実践を
後押しする社会ムーブメントがある。
そのような中、ぼくも、
香港で暮らしながら、徐々に
「ミニマリスト」的な生き方に
移行している。
ただ物事を少なくしていくのでは
なく、「エッセンシャル」な物事
にフォーカスしていく。
それは、「クオリティ(質)」の
追求につながる。
ひとつひとつのことを大切にする
生き方だ。
物もそうだし、行動もそうである。
香港の過去10年は、経済社会の
急速な発展の中で、「物」に溢れた。
「もっと、もっと」の世界である。
ぼくたちも、香港社会の中で、
気がつけば、エッセンシャルでは
ない「物」に囲まれる生活を送って
いたわけだ。
でも、徐々にギアをシフトしてきた。
「ミニマリスト」的生き方と
「クオリティ」を足し算する。
そして、いつしか、足し算が掛け算に
変わるような経験をしてきた。
「ミニマリスト x クオリティ」
=「生き方が変わる」
「生き方が変わる」だけでなく、
そこには、さまざまなもの・ことが
あてはまる。
ぼくは、このことを
ここ香港で、学んできた。
実践してきた。
生きることの内実の隅々が
入れ替わっていく経験である。
日本の外で生きていく上で
ほんとうに大切なもの・こと。
そして、人生で生きていく上で
ほんとうに大切なもの・こと。
そんなことを最近は、
ここ香港で考えている。