日本に旅行で訪れた人たちと話す。
日本での経験談を聞く。
しばしば耳にするのは、この二つである。
①日本は(道など)「きれい」である。
②日本人は「親切」である。
日本人は親切である、ということの経験は、
「道案内」を受ける経験からだ。
道に迷う外国の人たちが、道を尋ねる。
そうすると、丁寧に道案内を受ける。
時には、夜遅いからと車でおくってくれるなどの
経験をする。
遠くまで、一緒に歩いて、教えてくれる。
このような経験が、日本・日本人の印象をつくる。
これは、ぼくたちが想像する以上に、深い印象を残す。
「道案内」ということが、道に迷う人たちに
「光」を与える。
迷っているという暗闇への光。
「日本人」というイメージへの光。
そして、人間性への光。
この小さなことの積み重ねが世界をつくる。