「アイデアは実行しなければ意味がない」
これは正しい。
でも、これも正しい。
「アイデアを生むことが大切である」
人生の新しいチャプターへ入った今、
ぼくには、この両方の現実が切実に迫って
きている。
特に、何かをゼロから一の地点へつくって
いくとき、それは切実である。
これまでも、白紙のようなページの現実を
前にしたとき、ぼくは同じような焦燥感に
かられた。
ニュージーランドに、先を決めず、降り
立った時。
西アフリカのシエラレオネの只中に
佇んだ時。
東ティモールのコーヒー農園を前にして
将来を考えた時。
香港に何はともあれ来て、今後どうしよう
かと悩んだ時。
そして、これからの人生の章を、1頁1頁
書き記している時。
だから、ぼくは「アイデアを生む筋肉」を
つくることにした。
James Altucherが提唱する「アイデア・
マシーン」となるため「10 ideas a day」
を試している。
1日に10個のアイデアをメモしていくのだ。
これが、なかなか難しい。
まず、「毎日」という壁にぶちあたる。
1日がこんなに早くすぎていくことに驚く。
それから、10個の手前でとまってしまう。
テーマを決めて10個を書き始める。
しかし、6個や7個で手がとまってしまう。
「10 ideas a day」を始めてからは、
常に「アイデアのアンテナ」が働くように
なった。
見るもの、聞くものなど、そこからアイデアを
見つけたり、発展させたり、可能性を考えたりと
「筋肉」が発達してきた。
これからの時代、世界で生ききるために、
「10 ideas a day」は、未来をつくる一歩と
なる。