ぼくは、ブログを始めて、この2ヶ月間、
毎日書いてきた。
「坂の踊り場」のような現在の位置で、
気づいたことを3つ書いておきたい。
(1)生きていくことのリズム
「毎日書く」ということは、生活の
リズムをつくっていく。
毎日運動すること(例えば、走ること)
に似ている。
リズムは、そこに、とても小さい
けれど「足跡」を残していく。
書かれたものが、目に見える形で足跡
を確かに残す。
このリズムと足跡は、日々、自分という
軸をつくり、保持し、修正し、という
果てしない作業において、有益である。
(2)「アンテナ」が世界に放たれる
書くテーマの「アンテナ」が、できる。
世界をみる眼がするどくなる。
些細なものごとにも、物語をみるよう
になる。
学ぼうとする姿勢が強化される。
これは、思っていた以上に大きな効果
であった。
これまでも、いろいろとアンテナを
張り巡らしてきたけれど、さらに
強化されたように感じている。
(3)短期・中期・長期のテーマ
ブログは、短期の仕事の「小分け」
のようなものだ。
社会学者の大澤真幸は、著書『考える
ということ』の中で、考えることの
テーマを、短期・中期・長期に分けて
いる。
長期のテーマは…一生考え続ける
もので、したがって、十年以上の思考
の蓄積を必要とする。
中期というのは、極端に大部では
ない、普通の厚さの一冊の本をイメー
ジするといいだろう。…
短期というのは、一年未満の仕事で
ある。数ヶ月とか、あるいは来月まで
の締切とか、ときには一週間くらいの
場合もある。
大澤真幸『考えるということ』
(河出書房新社)
ブログは短期の仕事の中の、さらに
小分けのように、ぼくには感じる。
ときには、ブログの一節が、もっと
大きな仕事につながる予感を感じさせる
こともある。
ぼくは、ブログを書くことと並行する
ように、中期のテーマを書いている。
ブログはその源泉ともなっている。
大澤真幸がのべているように、
短期のテーマは長期のテーマにつなが
っている。
長期のテーマは「一生のテーマ」である。
ブログは一生のテーマを追いかける、
その一歩でもある。
そして、これからは「個人ブランド」の
時代である。
その一つの土台と基地が、ホームページ
である。
それは「住まい」のようなものでもある。
「住まい」は生き方そのものでもある。
自分の住まいをつくり、他者をそこに
招き入れる。
そして、そこから「何か」が生まれていく。
そんなことを、2ヶ月間、毎日書いてきて、
ぼくは考えている。