グローバルに動くようになり
なかなかのチャレンジングな課題は
「税金」である。
少なくとも、ぼくは、税務や会計の専門家
ではない。
日本を拠点にして、ある期間の間、海外で
仕事をしていくのは、まだ比較的わかりやすい。
あくまでも「軸足」は日本であるからである。
ただし、グローバルな時代においては、
日本生まれであったとしても、様々な仕方で
海外にうつっていくことになる。
大別すると、下記のようなカテゴリーがある。
- 「日本を拠点」に海外で生活をする
- 「海外を拠点」に海外で生活をする
海外を拠点とする場合は、生活形態は、
さらにバラエティに富む。
「海外Aを拠点」に、「海外A」で生活を
することもあれば、
「海外Aを拠点」に、「海外B」で生活を
していくこともある。
さらに、IT技術の発展による「もう一つの
世界」、つまりインターネットの世界に
おけるビジネスは、状況をさらに複雑にして
いく。
「グローバルなリアルの世界」と
「インターネットのバーチャルな世界」が
重層的に重なりあい、制度が状況においつ
いていない。
そんな「チャレンジ」を前に、
グーグル検索を重ねていたら、標題の書籍を
見つけたのだ。
John Marcarian氏による『Expatland』。
(英語の書籍で、邦訳はない)
著者は、税金のアドバイザーである。
グローバルな国外居住者(expat)の税金
に関する専門家で、自身で会社を設立している。
本書は「設定」が面白い。
「Expatland」という架空の世界を設定し
国外居住者にまつわることを説明している。
各国の国外居住者を「ひとつ」にまとめて
いる。
扱っているトピックは次の通りである。
税務まわりを中心に、幅を少し広げている。
・「Expatland」の家族生活
・「Expatland」の教育
・「Expatland」の銀行
・「Expatland」のファイナンス
・「Expatland」のファイナンシャル・プランニング
・「Expatland」のエステート・プランニング
・「Expatland」の保険
・「Expatland」の法務
・「Expatland」のセキュリティ
・「Expatland」の構造
・「Expatland」の税務
・「Expatland」の定年
書籍紹介の動画もよくできている。
これらの「導きの系」を頼りに、
ぼくは「Expatland」の税務にわけいって
いく。
英語でのグーグル検索が、ぼくに
幾千もある導きの系のひとつを手渡して
くれた。
「インターネットのバーチャルな世界」は、
ひとつではない。
そこでは、言語により、異なる世界が
広がっている。
ひとつの世界の裏に・横に、別の世界が
ひろがっている。
「英語」は、字義通り、もうひとつの
「世界」にわけいる入り口である。