香港の外には、厚い雲がかかっている。
今にも雨が降りそうであったので、
ジムで走ることにする。
走りながら聞くPodcastを選ぶ。
最近は走るときは、Podcastで、
- The Tim Ferriss Show
- The James Altucher Show
のいずれかを聞く。
世界のトップパフォーマーたちへの
インタビューである。
Jame Altucherの最新号はすでに
聴いていたので、バックナンバーで
まだ聴いていないインタビューを
探す。
ぼくは、アメリカの作家・コーチで
あるJack Canfieldを選択する。
著書は日本では「チキン・スープ」
シリーズが有名。
ぼくは「チキン・スープ」シリーズは
日本にいるときに英語で読んでいた。
10年前に、休暇で東ティモールに
来たおりに、彼の著書、
『The Success Principles』に
出会う。
ぼくが「Personal Development」
(いわゆる自己啓発。好きな言い方
ではないけれど)を学びだしたのは、
この書がひとつの直接的な契機で
あった。
この書が「10周年」を迎え、版を
新たに、出版された。
その折に、James Altucherが
Jack Canfieldにインタビューを
したのが、このPodcastのバック
ナンバーであった。
この二人の組み合わせはあまり想像
できなかったため、楽しく聴いた。
この出版に際し、考慮されたこと
として、「Success Principles」
の適用事例を盛り込むことであった
という。
それも、「一般の人たち」が適用
することで、どうなったかという
ことである。
この1時間ほどのインタビューの
中で取り上げられた事例だけでも、
感銘を受けてしまう。
例えば、フィリピンでの話。
Jack Canfieldが講演のため訪れた
フィリピンで、ひとりの男性と出会う。
彼の素晴らしいインタビューを受けた
Jack Canfieldは、この男性が、財産
として手元に3ドルほどしかもって
いないことを知る。
Jackは、そこで、夕食代と書籍代
(Jackの『Success Principles』)
にあてるよう、20ドルを渡す。
そして、書籍に書かれた原則(67
項目)を実際にやるように励ます。
2年後、再度フィリピンに来たJack
Canfieldは、同じ彼に会う。
彼は、家も二つ持ち、講演活動をして
いるなど、大成功を収めていたという。
その成功の秘訣は、書籍に書かれていた
67項目の成功原則を、1年間で、
すべて実行したのだという。
その男性は、それを自分に課した。
「成功の定義」は人それぞれなので
一概に言えるものではないが、ぼくは
自分を振り返る。
同じ書籍に出会っても、結果は、人に
よっていろいろに異なる。
しかし、このストーリーは、ぼくが
気づいていて、でも心に痛いレッスン
を気づかせてくれる。
「成功」は、その定義がいかようにあれ、
「やるか、やらないか」により、
決まってくるということである。
行動するか、しないか。
実は、ほぼ、これに尽きるのではない
かと、ぼくは最近感じている。
活き活きと生きるための「岐路」である。
だから、ぼくは、今日も、こうして
文章を書いてはブログにアップし、
それとは別に長い文章のドラフトを書き、
そして、走る。
「やる」という選択肢をとる。
活き活きと生きるための「岐路」で道を
間違えないように。
追伸:
10年前の東ティモール滞在のときのこと。
ぼくは、Jack Canfieldのこの著作に
感銘を受け、その原則のひとつを、
現地の人たちへの「講義」で、ひとつの
ワークとして使ってみたことがある。
そのことを、今、思い出した。
現地の人たちが前に座り、
ぼくは、あるモノを手にあげ、
「これが欲しい人?」
と、現地語で聞く。
皆が手を上げる。
ぼくはまた聞く。
皆が手を上げ続ける。
ぼくはまた聞く。
ある男性が、席をたちあがり、
ぼくに向かってくる。
そして、ぼくの手からモノを
うけとる。
立ち上がり、歩き、手にとる
という「行動」をしたのだ。