これからの時代を生きていく上での「必読書」の
一つとしては、下記を挙げておきたい。
『The 100-Year Life: Living and Working
in an Age of Longevity』
By Lynda Gratton & Andrew Scott
(日本語訳『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』)
日本でもベストセラーとなっている書籍。
自分が100歳まで生きるとしたら?
という地点から、自分の人生を見直していく。
本書は豊富な統計データやシミュレーションも
提示しながら、100年時代の人生を展開している。
この本を読みながら、「人生80年」という錯覚を
自分がなんとなくもっていたことに気づく。
ぼくは一生涯働き続けるつもりだけれど、
人生80年と人生100年では、やはり戦略が
異なってくる。
「定年」ということで考えるべきことも、
様々に変わってくる。
ぼくが住んでいる香港でも「定年」は
大きなトピックだ。
香港では雇用関連法では「定年年齢」は
定められていない。
会社が任意で決めていくことができる。
あるいは、決めないでおくこともできる。
その中で、60歳なのか、65歳なのか、
などの議論が起きてくる。
しかし、「人生100年」の視点からは、
この議論は色褪せてくる。
当面は、現状に対処するため、定年と
それにまつわる施策は必要だけれども、
同時に、「人生100年」から考える
制度や施策も議論していく必要がある。
人生100年。
人生80年視点では人生の後半戦のぼくは
人生100年視点ではまだ前半戦。
後半戦に向かうまでの10年で、
ぼくは後半戦を楽しむ戦略と土台を
打ち建てる。