Podcast「The Tim Ferriss Show」の
ゲストは、KonMari。
そう、
著書『人生がときめく片づけの魔法』が、
すでに世界40ヶ国語に翻訳されている、
近藤麻理恵。
彼女の「片づけの方法」は、
「KonMari Method」として世界に広がり
をみせている。
ぼくも、彼女の著書は数年前に読み、
「片づけの方法」を学んで、試してきた。
著書が世界で大ベストセラーになっている
ことは知っていたけれど、
アメリカを中心に、英語圏でのビジネスの
展開の拡がりに、ぼくは感銘を受けた。
その近藤麻理恵が、Tim Ferriss Showの
ゲストとして、呼ばれた。
久しぶりに「KonMari Method」のコア
コンセプトに触れ、また学ばせていただいた。
(1)「シンプルさ x 肯定」
彼女の「方法」は決して目新しいもので
はないけれど、彼女の方法とメッセージは
なぜか、人の心に届くものである。
ひとつには、方法の「シンプルさ」がある。
「Spark Joy」と英訳される「ときめき」
を感じるものを、残す。
ふたつめに、方法に「重さ」を感じない。
つまり、負荷的ではなく、「Joy」へと
みちびくコンセプトと実践である。
この二つが、「シンプルさ x 肯定」と
して掛け算され、伝わる力をもつ。
伝わる力は、「人を動かす力」をあわせ
持つ力だ。
(2)「KonMari」だから。
それから、やはり「KonMari」だから、
ということ。
そのことの意味合いは、3つある。
- 「KonMari」という人
- コンサルタントとしての能力
- 経験の深さから立ち上がるもの
3つ目に触れると、
インタビューの中で面白かったのは、
彼女が、「Spark Joy」にたどり着く
までの「道のり」である。
彼女は、最初の「片づけ」の経験では
「片づけ=捨てること」として、
それをとことん、気絶するまで、やり
続けたという。
そのプロセスは、とてもつらかった、
という。
その「気絶」の瞬間に、片づけで大切
なことは、捨てることではなく、
「残すもの」にあることに、深く気づ
いたという。
「Spark Joy」が見えたという。
この深い経験は、
アンチテーゼからテーゼ、
否定から肯定、
デタッチメントからコミットメント
という経験と、本質的なところでは
同じ経験であると、ぼくは思う。
(3)時代背景とタイミング
最後に、時代背景とタイミングである。
それは、裏返すと、人びとが今、求めて
いるものであったことである。
「消費化社会」が、その内実を変容させ
ていく過程で、
人びとは、物質的なものに対して、
それから自身の内面において、
これまでの方向性を「転回」せざるを
得ないような、状況に置かれている。
また、もしかしたら、西洋的な視点から
は、「KonMari Method」には、「東洋
思想的なもの」を感じる方法であるかも
しれない。
生き方を切り開く「方法」として、
世界のハイパフォーマーたちは、東洋
思想的な方法をとりいれてきている。
インタビューの中で、KonMariは、
「KonMari Method」を実践する人たち
の中で、「注意が足りない点は?」と
聞かれる。
KonMariは「KonMari Method」は
思っていた以上にきっちりと受け入れ
られてきているけれど、と前置きをした
上で、足りないものとして「感謝」と
応える。
「物を捨てるときに感謝すること」と
いう「KonMari Method」のポイントに
加え、日々においての「物への感謝」を、
彼女は付け加えた。
いわゆる万物への感謝である。
「感謝」はどの文化でも大切なことだ
けれど、「万物」への感謝は、近代では
一般的ではなくなった。
「感謝」とは、本質的に、関係をとり
もどす思想であり、実践である。
分断する思想ではなく、「つなげる」
思想である。
人と人との関係を、つなげること。
人と自然との関係を、つなげること。
時代は「つながる/つなげる思想」を
求めている。
「Spark Joy」は、KonMariが述べる
ように、「残すこと」の思想・実践で
ある。
ほんとうに大切なものを「残すこと」。
それは、本質において、「つながる/
つなげる思想」であり、その具体的な
方法である。