世界で、「笑顔・笑い」を届ける。- 紛争地で。ビジネスで。世界で。 / by Jun Nakajima

作家・起業家のJames Altucherは、
彼のブログ記事、
「What Happened to All the
Laughter?」(「笑いにいったい
何が起こったのか?」)

の中で、「1日に笑う回数」の統計
に触れている。

その箇所を日本語訳すると、
こんな具合だ。

 

子供は1日に平均で300回笑う。
大人が笑う回数は、平均で…、
1日5回なんだ。
なんてことだ。
どのようにして、我々は、
300回から5回に行ったんだ?
いったい全体、我々に、
何が起こったと言うんだ?
だから、我々は1日の途中で、
パニックになりはじめたり
するんだ。…

James Altucher
Blog「What Happened to
All the Laughter?」

 

Jamesは、このブログ記事の
中で、この「どのようにして」
を列挙していく。
「遊び」がなくなったこと、
「ばか」になることを恐れる
こと、などなど。

この統計数値の出所は述べら
れていないけれど、
肝心なのは、数値の「正確さ」
ではない。

肝心なのは、
「笑うこと」は日々やはり
少ないこと、
である。

300回から5回というギャップ
を聞いたときに、驚きもある
が、他方で、納得する部分も
あるのだ。
心のどこかで、ぼくたちは、
やはり「知って」いるのだ。
笑うことが減ったことを。

というぼくはと言うと、
笑いや笑顔が得意ではない。
大人になってからというより
子供の頃から「まじめ」が
顔に出てしまうのである。
世界を旅し、世界に住むよう
になってからは、ある程度の
「緊張感」をもってきたこと
もある。

それでも、(というより、
だからこそ)ぼくは、
笑いや笑顔に努めてきた。
あるいは、笑いのでるような
場をつくってきた。
もちろん、友人や同僚など
から、たくさんの笑いと笑顔
をもらってきた。

西アフリカのシエラレオネ
の難民キャンプや村で、
大変な状況に置かれてきた
であろう見知らぬ人たちに
笑顔を届ける。

東ティモールのコーヒー生産
者たちとの会議前に、皆と
談笑する。
笑顔で、村をまわっていく。

これらのプロジェクトを率い
るスタッフに、冗談を投げか
ける。
ぼくのシンプルすぎる冗談だ
けれど笑いのきっかけになる。

香港における人事労務のコン
サルテーションでも、
大変な問題を議論するときも、
最後には笑顔が出るような
対話と施策をつくっていく。

世界で、笑いや笑顔を届ける。
紛争後のシエラレオネや
東ティモールで。
香港のビジネス環境で。
そして、世界を旅し、暮らし
ていく中で。

とは言っても、
ぼくはついつい、
真剣な顔になってしまう。

 

Ron Gutman(ロン・ガット
マン)は、著書『Smile』の
中で、こう述べている。


幼児が示してくれるのは、
笑うこと(smiling)は
生まれつきのもの(innate)
であり、状況的なもの
(circumstantial)ではない
ということです。
私たちは、周りのものに
たた反応して笑うのでは
ありません。…

Ron Gutman
『Smile』(TED)


笑うことは、
ぼくたちが、すでに、
生まれながらにして持って
いるものである。

そして、それは、
「ただ生きることの奇跡」
とでも言うほかのない、
ぼくたちの生の本質に、
その起原をもっている
ように、ぼくには感じられる。

 

追伸:
上記のRon Gutmanの著作は
彼のTEDでのトークを元に
しています。
下記はリンクです。

ロン・ガットマン
「笑みの隠れた力」
(7分26秒)