『TIME』誌(June 5, 2017)の特集「The Truth About Weight Loss」。
「ダイエット(減量)の真実」と題された特集を読みながら、ぼくが考えていたこと。
それは「方法としての『実験的生き方』」ということ。
減量などに限らず、何事においても、「実験的な生き方」が、道をひらいてくれる。
特集「The Truth About Weight Loss」は読みごたえのある文章である。
アメリカでは「肥満」が大きな問題・課題でありつづけている。
なお、このことは、Yuval Noah Harari著『Homo Deus』の一節を、ぼくに思い出させる。
人類が「飢饉・栄養失調」の問題を解決してきた事実として、「肥満」が悪化する現状が対置される。
Yuval氏は、2010年に飢饉・栄養失調で亡くなった人が世界で100万人に対し、肥満で亡くなった人が300万人というデータをピックアップしている。
さて、特集において、ぼくの関心にしたがって思いっきり要点を絞ると、次のポイントが挙げられる。
● ダイエット(減量)は科学的に解明されていないこと。
(ただし、進んできてはいる。)
● 上手くいく方法は「highly personalized」(極めて個人的)であること。
● ダイエット(減量)で成功してきている人たちの「共通点」は、毎日の行動で変化を加えていっていること (方法を自分なりに修正していくこと)
科学的には、昔のパラダイム(食べ物と運動によるカロリー管理)も、新しい分野である遺伝的な分野も、ダイエット(減量)については確実にはわかっていない。
ぼくが「面白く」読んでいたポイントは、このことの次にある二つのポイントである。
上手くいく秘訣は、「極めて個人的な方法」を、毎日修正を加えながら自分で見つけだすこと。
つまり、自分自身で「実験」をしながら、日々改良を加えていく仕方だ。
「あたりまえ」と言えば「あまりまえ」である。
しかし、実際には、多くの人ができていないのではないかという想念が、ぼくの頭をよぎる。
このことは、ダイエット(減量)だけにかかわらない。
自己成長・自己啓発でも、同じであるように、ぼくは思う。
極めて個人的な方法を、日々、自分を素材に実験して、改良していく。
方法としての「実験的生き方」だ。
その生き方において、往々にして、人はつまずいてしまう。
上手くいかないと、そこで立ち止まってしまったり、採用した方法に非があるとしてしまう。
あるいは、周りの情報だけに流されて方法だけを焦点とし、自分自身をまなざしていない。
逆に、実験的生き方を楽しみながらやっている人がいる。
何らかの「極めて個人的方法」をつかんでいたりする。
作家のA.J. Jacobsは、自分を素材に、実験を繰り返す。
その様子を、書籍(例えば、『Drop Dead Healthy: One Man’s Humble Quest for Bodily Perfection』邦訳は『健康男 体にいいこと、全部試しました!』)として出版している。
その名の通り、『My Life as an Experiment』という書籍もある。
ただ、今日上手くいったからと言って、明日も上手くいくかはわからない。
例えば、「時間」といった要素が入ってくる。
その中で、自分自身が変わっていく。
方法も変わっていくところがでてくる。
つまり、実験的生き方は、このように、生涯つづいていく。
それ自体を、自分が楽しめるかどうか、にかかってくる。
その意味において、特集のタイトルは、こう置き換えられるのだ。
「The Truth About Yourself」
追伸:
『TIME』誌を読み始めたのは、大学の頃でした。
もう20年以上も前のことです。
英語を勉強する「教材」として読み始めました。
でも、英語力のなさから、特に最初は読むのが苦痛でした。
最近になってようやく、気分的には普通に読めるようにはなりました。
しかし、週刊の雑誌で、すべての記事を読むところまではいまだに行っていません。
気になる記事をじっくりと読むようにしています。