Kindle電子書籍『香港でよりよく生きていくための52のこと』(中島純)。- 香港で、彩り豊かな「物語」を生きる。 / by Jun Nakajima


ぼくのアマゾンKindleでの電子書籍『香港でよりよく生きていくための52のこと』(中島純)が、2018年1月29日(香港・日本では1月30日)に発行された。

香港にこれから住む方、香港に現在住んでいる方/以前住んでいた方、香港に興味のある方に向けて、「香港でよりよく生きていくため」のヒント集である。

「ヒント」と言っても、そこに「答え」があるわけではない。

ここ香港で10年以上(まもなく11年)にわたって生きてきたなかで、ぼくが、観察し、考え、行動し、議論し、学んできたことなどのエッセンスを凝縮して、まとめた本である。

このブログとは別に、形式や文体も変えて、書いた52項目。

あくまでも、限られた視点でしかない。

 

書き始めたのはちょうど1年ほど前のこと。

ドラフトを一気に書いて、寝かせて、直して、しばらく置いて、直してということを、幾度も幾度も繰り返す。

ときには、書いたものを「捨て」て、新たに書き直す。

その間も香港での生活(観察と行動)は続き、またブログも書きながら、気づいたことを反映させ、項目間の整合性をつけ、また用語を直す。

ぼくにとって大切な人たちが「進捗」を時折確認してくれることに励まされながら。

 

書き始めて1年だけれど、この文章と内容に至るまでに、42年かかった。

もちろん、「すべて」を書いたわけではない。

「書くこと」自体が、無限の事象と心象の一部をすくいとる行為でもある。

書くことは生きることのただ一部である。

それでも、あくまでもぼくにとっては、42年という「時間」とその間に移動したいろいろな場所という「空間」を凝縮して、その一部を言葉にした。

 

言葉として浮かびあがってきたことのひとつが、「物語」であった。

人が生きるということは、物語を生きるのだということ。

香港であれば、<香港ライフストーリー>を、ぼくたちは生きる。

だれもが、「物語」を生きる。

そして、本を書き、Kindleで発行し、いろいろな人たちに共有するとプロセスそれ自体が、「物語」に彩られているのだということを、ぼくはあらためて感じている。


それにしても、香港で、東ティモールで、西アフリカのシエラレオネで、ニュージーランドで、アジア各国で、東京で、浜松で出会ってきた方々のことを思い出していたら、「感謝」はお会いした人たちすべてにお伝えしなければと、思ってやまなくなってしまった。

ここでも、ブログを読んでくださっている方々を含め、深く深く感謝させていただくことで、今日のブログを閉じたいと思う。