「*Made on Earth by humans*」。- Space Xのロケット「Falcon Heavy」の美しい打ち上げに際して。 / by Jun Nakajima

見事な仕方で打ち上げられた、Elon Musk(イーロン・マスク)率いるSpace Xのロケット「Falcon Heavy」(ファルコン・ヘビィー)。

Falcon Heavyはもっともパワフルなロケットで、積載量において最大を誇る。

そのFalcon Heavyに搭載された赤いテスラ車「Roadster」のサーキットボードに記載された言葉は、多くの人たちを魅了する。

 

「*Made on Earth by humans*」

 

ユーモアあふれる言葉であると同時に、宇宙を鏡にして、「地球に住む人類」をひとつにつなげる。

そのテスラ車「Roadster」とそれを片手で運転する「Starman」の映像は、ライブストリームで提供される。

その映像が映し出すはるかな宇宙の旅は、人を魅了してやまない。

はるかな宇宙を火星に向けて旅する「Roadster」車のハンドル横には、「DON’T PANIC!」の文字がひときわ目立っている。

「Starman」はまったく「パニック」になることなく宇宙の旅路につき、車の前方や後方には、美しい地球がうつる。

CBSNのニュース番組で記者に質問され、イーロン・マスクは、無邪気に遊ぶ子供のような表情をうかべながら、質問に答える。

「Starman」について聞かれ、テスラ車「Roadster」のダッシュボードには、小さな「Roadster」と「Starman」があることを、イーロンは楽しそうに語る。

その楽しそうに語るイーロン・マスクの言葉が、まるで美しい仕方で地球に帰還した2本のブースターのように、ぼくのなかに「着地」する。

 

It’s kind of silly and fun. 
But silly and fun things are important. 
(ある種ばかげたことで楽しいことです。でも、ばかげていて楽しいことは大切なことです。)

Elon Musk “Space X Celebrates Successful Launch” CBSN(日本語訳:ブログ著者)

 

「Falcon Heavy」が未来のとびらを確かにひらいたのと同時に、イーロン・マスクはさまざまな仕方で「未来のとびら」をひらいている。

歴史をつくるSpace Xの人たちの歓声と熱気と興奮が、ぼくの耳にこだましている。