じぶんで以前に書いた短い文章(ブログ)に触発されながら、もう少し長い文章を書いていく。これからそんなふうにして、これまでのブログよりも少し長めの文章を書いていこうと、ぼくは思っています。
サイトの「HOME」のページに、「Most Popular Blogs」を掲載しました。今年2020年のはじめからいままでの間に、多くの皆さまに読んでいただいているブログです。どんなふうにして、ぼくのそれぞれのブログに到達されたかは、ブログを書いてアップロードしているぼく自身にはわかりませんが、とてもありがたいことです。
どのブログのトピックもぼくにとっては大切なトピックですが、「Most Popular Blogs」のブログを眺め、もう一度読み返してみると、先日かかげたこのサイトのテーマ、「これからの<生きかた>を生きる」ということにおいて、本質的なトピックであることを感じます。
じぶんで書いておきながら、まるで他のひとが書いた文章を前にしているような感覚をどこか覚えながら、ぼくはそう思います。なお、このサイトのサブテーマ(中心的なサブテーマ)である「じぶんの変容」という観点においては、「じぶん」という存在のあり方は、いつもいつも「同じひとりの存在」ということでは必ずしもないのだということを加えておきたいと思います。このことは、例えば、ぼくと同世代の小説家・平野啓一郎が「分人主義」という視点で「私とは何か?」にきりこんでいるのを参考にすることができます。このことは、また別のブログなり、これから展開していく「少し長めの文章」なりで取り扱いたいと思います。
「Most Popular Blogs 2020」のブログは、そこからキーワードを拾い出せば、アートと自然、「Life is but a dream」人生観、虚構の時代、物語、自明性の罠からの解放、海外での「unlearning」(体育座りをやめる)。それらを見ていて、それぞれについて書いたブログをインスピレーションに、もう少し長めの文章を書きたいと思ったわけです。
小説家の村上春樹は、自身の主戦場である「長編小説」に向かうことができるかを、短編や冒頭の書き出しを書くことによって得る感覚に依拠しています。「これはいけそうだぞ」というのが、短い文章を書くことでわかる。そこに大きくひらかれてゆく世界を感じるわけです。同じように、ぼくも短いブログを書いてみて、それを読み返してみるなかで、「これはいけそうだぞ」と感じたのです。
そんな気持ちになったのは、「もう少し長めの文章」を書こうと思っていたことも理由のひとつです。それから、ブログを再度書き始めてゆくなかで、これまでのやり方をドラマのように「シーズン1」だとすると、「シーズン2」はどんな展開になるのかな、と、じぶんのなかからわきあがる衝動を待っていたところでもありました。
なにはともあれ、「もう少し長めの文章」を、「Most Popular Blogs 2020」のキーワードをひろいながら書いてみようと思います。「いまある流れ」に逆らわずに、民謡「Row, Row, Row Your Boat」の漕ぎ歌に吹かれながら、下流に向かって、ゆっくりと、漕ぎ続けてゆくように。