言葉・言語

「相手の母語で話すこと」について。- ネルソン・マンデラの言葉を起点に。 by Jun Nakajima

外国語を学ぶときの「学び方」について書かれた書籍のひとつに、Gabriel Wyner『Fluent Forever』Harmony Books, 2014(邦訳は、ガブリエル・ワイナー『脳が認める外国語勉強法』ダイヤモンド社、2018年)がある。原著の副題は「How to Learn Any Language Fast and Never Forget It」(速く言語を学び、決して忘れない方法)。

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「生きること、それがぼくの仕事」(加藤彰彦)。- じぶんの「足元を掘る」こと。 by Jun Nakajima

真木悠介(見田宗介)の名著『気流の鳴る音』(筑摩書房、1977年)のなかに、野本三吉さんという魅力的な人物がとりあげられている。『気流の鳴る音』が発刊されたときから約40年後、真木悠介というペンネームではなく、本名である見田宗介の名で書かれた『現代社会はどこに向かうか』(岩波新書、2018年)のなかで、ふたたび、野本三吉さんがとりあげられる。

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民謡「Row, Row, Row Your Boat」のこと。- 19世記のアメリカの時空間へ。 by Jun Nakajima

ぼくのブログのなかでよく読まれているブログに「民謡「Row, Row, Row Your Boat」の人生観・世界観。- シンプルかつ凝縮された歌詞。」があります。2018年の9月に書いた文章ですが、2020年になったいまも、よく読まれているようです。

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「乱暴な要約」にも惹かれることがある。- 加藤典洋による「森田療法」の要約。 by Jun Nakajima

「乱暴な要約」にも惹かれることがある。学校などでは適切に要約をすることを学んだりする。でもときには「乱暴な要約」があってもいいし、その要約によって「要約」を超えてその対象にふみこんでいきたいと思ったりするものである。

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「The Best is Yet to Come」という思想(生きかた)。- <近代>という時代の特質と生。 by Jun Nakajima

ドナルド・トランプの「2020年一般教書演説」は、「The Best is Yet to Come」のことばで閉じられた。思い起こしたのは、以前、自己啓発のオーディオ(英語)を聞いていて、コースのひとつのチャプターが、「The Best is Yet to Come」で閉じられていたことだ。

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「人生はかくも単純で、かくも美しく輝く」(村上春樹)。- アイラ島独特の生牡蠣の食べ方を一例に。 by Jun Nakajima

シングル・モルト・ウィスキーの「聖地」である、スコットランドのアイラ島での旅をつづった、村上春樹のエッセイ『もし僕らのことばがウィスキーであったなら』(新潮文庫)。この本のなかで、ボウモア蒸溜所のマネージャーであるジムが、島でとれる生牡蠣の食べ方(あるいは、シングル・モルトの飲み方、とも言える方法)を村上春樹に教えるところがある。

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「ことば」がむつかしい時代に。- 「ことば」を取り戻すために採用する「二段階の方法」+「もう一段階」。 by Jun Nakajima

「ことば」がむつかしい時代である。1990年代、10代から20代をかけぬけたぼくは、地に足のついた「ことば」を求めていたけれど、それから時代が変遷してゆくなかで、「ことば」がほんとうにむつかしい時代になっていると思う。

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「受け売り」の効用。- 思想家・武道家の内田樹の「話し方」。 by Jun Nakajima

「自分の意見」を持て、などと言われる。でも、かんがえてみれば、「自分の」意見って、特定がむずかしい。「むずかしい」という言い方も正確ではないとさえ思える。「自分の意見」、さらには「自分」をつきつめてゆくと、そこにはさまざまな「他者」が現れるからだ。

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「無意識」、あるいは「深層意識」という言葉のこと。- 河合隼雄と井筒俊彦に学びながら。 by Jun Nakajima

「意識」にたいして、「無意識」という言葉が使われることがある。日常の意識とは異なり、もっと深いところにあって、普段はあらわれないような次元の意識である。ぼくも、普段の会話では、この深い次元の意識のことを「無意識」という言葉で語ったりする。

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