言葉・言語
「あれ、あんた花やってはりますの。私、河合やってますねん」(河合隼雄)。- 「詩人まどみちお」論。 /
詩人のまどみちお(1909-2014)。まどみちおの名前は知らなくても、「ぞうさん、ぞうさん、おはながながいのね」と聞けば、「あぁ」と、だれもが反応する。
Read More求められる日本人のコミュニケーション能力の質の転換。- 平田オリザが提案する「協調性」に代わる作法。 /
海外に住み働きながら、以前「あたりまえ」のように思っていたことに、括弧をつけて、距離をとってかんがえなおしてきたもののひとつに、「協調性」というものがある。
Read More吉本隆明の「声」に、耳をすます。- ほぼ日「吉本隆明の183講演」の、はるかな宇宙。 /
糸井重里主宰の「ほぼ日刊イトイ新聞」(ほぼ日)のアーカイブに、「吉本隆明の183講演」という、心躍らせる講演アーカイブがある。
Read More「…先生」と呼んでしまう人。- 村上春樹にとっての「河合先生」(河合隼雄氏)のことから。 /
ここ香港で話される「…先生(sin sang)」は、成人男性に対する呼び名だから、ぼくはときに「先生(sin sang)」と呼びかけられたりするのだけれど、ここでは日本の「先生」のことを書いている。
Read More「ことばは心を連れてくる」(黒川伊保子)。- 男女脳のミゾの突破口としての「セリフ」力。 /
脳科学コメンテーターの黒川伊保子先生には、教わってばかりだ。
Read More「何せうぞ くすんで 一期は夢よ たゞ狂へ」(『閑吟集』)。- ひろさちやと大岡信の注釈を重ねながら。 /
日本の室町時代後期に編纂された歌謡集(編者は未詳)『閑吟集』のなかに、次のような歌が収められている。
Read More<語りづらいもの>を語ること。- 糸井重里のエッセイと、Fred Rogersの教育番組の<文体>。 /
コピーライターの糸井重里が主宰する「ほぼ日刊イトイ新聞」(通称:「ほぼ日」)というウェブサイトがあり、そこでは「今日のダーリン」という、「糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの」というコーナーがあって、糸井重里は毎日、この「エッセイのようなもの」を書いている。
Read More「言葉」をとことんつきつめるチーム・組織。- 「言葉」がむずかしい時代だからこそ。 /
津田久資は、トヨタや日産よりも遅れて四輪自動車の業界に参入したホンダの創造性が「論理思考の賜物」であったのだと、「論理思考」を語る本のなかで書いている。
Read More40歳からのトンネルを抜けて。- 「40歳へのメッセージ」(糸井重里)と「試練は、ごほうび」(宮沢りえ)。 /
年齢・年代による生き方というもの、とくにぼくが置かれている40代の/からの生き方をかんがえてみたりする。
Read More「考える」ことの本質について。- 論理思考、言葉(ロゴス)、分けること。 /
「考える」とは、その本質において「(物事を)分けること」というふうに、ぼくはかんがえる。
Read More埴谷雄高の語る「夢と現実」。- これまでの言葉や思考を<括弧でくくる>とき。 /
「学ぶ」ということの深い意味を体験としてわかりはじめたことのきっかけのひとつとして、経済学者であった内田義彦の著作があった。
Read More「読まな、損やでぇ」の本から本へ。- 河合隼雄『こころの読書教室』の語りで、心の深みに降りる。 /
20歳になるまで、ぼくは本という本をほとんどといってよいほど読まなかった。
Read More「silence(沈黙・静寂)」のこと。- フレッド・ロジャース、ジョン・ケージ、見田宗介。 /
「silence」(沈黙・静寂)ということをかんがえる。
Read More「みんなで「私」というものをやってくれている」(河合隼雄)。- まわりと自分の関係が見えてくるとき。 /
「人とのつき合い」における<全体性>とも言うことのできる視点を、著書『こころと人生』(創元社)で河合隼雄は述べている。
Read More<物語>としての自己(鷲田清一)を基盤にして。- 「語りなおすこと」への繊細なまなざし。 /
哲学者の鷲田清一は、東日本の大震災から一年が経とうというときに、著書『語りきれないことー危機と痛みの哲学』(角川書店、2012年)を書き、危機や痛みに直面したときの「語りなおし」ということを語っている。
Read More石牟礼道子の文章と「視線」。- 見田宗介=真木悠介の思想と交響する唄。 /
小さい山に周りを囲まれた海が空からの光をきらめきで映し、遠くにかすれるように大海がひろがっている。
Read More南伸坊が河合隼雄から心理療法を学ぶ(『心理療法個人授業』)。- 対話と関係から生まれる言葉と学びの深さ。 /
イラストレーターの南伸坊(みなみしんぼう)が「個人授業」で学問を学ぶ著書シリーズ(新潮社)がある。
Read More「コンステレーション」から物語へ。- 河合隼雄がユングを読み解きながら(ユングと生きながら)。 /
心理学者の河合隼雄は、京都大学の最終講義(河合隼雄『こころの最終講義』新潮文庫)で、ユングがよく使ってきた「コンステレーション」(constellation)という言葉を手がかりに、こころのこと、心理療法のこと、生きることを語っている。
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