「伝え授けることむづかしき也」(野口晴哉)。- 野口晴哉の「遺稿」の余白を読む。 / November 24, 2017 by Jun Nakajima 「じぶん」というものを相対化していけばいくほどに、ぼくは二人の実践家であり思想家に、ひかれていくように感じる。整体の創始者と言われる野口晴哉、それから養老孟司。...Read On. Read More
「風」のように、あるいは「風」として動くこと。- 野口晴哉の思想の通奏低音としての<風>。 / November 22, 2017 by Jun Nakajima 整体の創始者と言われる故・野口晴哉。野口晴哉の思想(生き方)には、通奏低音のようなものとして「風」がふきぬけている。...Read On. Read More
「潤一(コペル君)」(『漫画 君たちはどう生きるか』)が、この世界に溶けていってしまいそうな気がするとき。 / November 15, 2017 by Jun Nakajima 『漫画 君たちはどう生きるか』(原作:吉野源三郎、漫画:羽賀翔一)。…物語の中で、潤一(コペル君)が、おじさんが近所に引越してきたばかりのころ、おじさんと銀座のデパートに行く場面がある。...Read On. Read More
『漫画 君たちはどう生きるか』(原作:吉野源三郎、漫画:羽賀翔一)。- 生き方の指南ではなく、「どう生きるか」の問い。 / November 14, 2017 by Jun Nakajima 『漫画 君たちはどう生きるか』(原作:吉野源三郎、漫画:羽賀翔一、マガジンハウス刊)は、1937年に発刊された名作を、漫画化した作品。...Read On. Read More
野口晴哉著『体癖』。- 野口晴哉という巨人の仕事に惹かれながら。 / November 11, 2017 by Jun Nakajima 整体の創始者といわれる故野口晴哉(1911年、東京生まれ)のことをはじめて知ったのは、どこからであったか、今でははっきりと思い出せない。...Read On. Read More
「若い人に贈る一冊」を選ぶとしたら。- 真木悠介『気流の鳴る音ー交響するコミューン』。 / November 4, 2017 by Jun Nakajima 10代から20代にかけての「若い人に贈る一冊」を選ぶとしたら。「若い人に贈る一冊」(日本語)を、ぼくが選ぶとしたら、ぼくは迷わず、真木悠介の名著『気流の鳴る音』を手にとる。...Read On. Read More
萩本欽一著『ダメなときほど「言葉」を磨こう』。- どこまでも「素敵な言葉」を追い求めて。 / October 31, 2017 by Jun Nakajima 著作『ダメなときほど運はたまる』に続く、コメディアンの萩本欽一の著作『ダメなときほど「言葉」を磨こう』(集英社新書)は、どこまでも「素敵な言葉」を追い求めてゆく人の、まっすぐな本である。...Read On. Read More
「言葉のお守り」としての(社会で流通する)進化論。- 鶴見俊輔と吉川浩満に教えられて。 / October 27, 2017 by Jun Nakajima 吉川浩満の著作『理不尽な進化ー遺伝子と運のあいだ』は、とてもスリリングな本だ。社会で流通する「進化論」は、ダーウィンの名前のもとに「非ダーウィン的な進化論」である発展的進化論であることを、明晰に語っている。...Read On. Read More
日常思考による「進化論」にたいする誤解。- 吉川浩満『理不尽な進化ー遺伝子と運のあいだ』 / October 26, 2017 by Jun Nakajima 「進化論」というトピックは人をひきつけるものでありながら、専門家ではなく素人にとっては、進化論についてわかっているようでわかっていないような、でも誰でも「知っている」ものだ。...Read On. Read More
ときにぼくたちは、導かれるようにして、本にたどりつく。- Homer "The Odyssey" (ホメロス『オデュッセイア』)。 / October 21, 2017 by Jun Nakajima ホメロス(Homer)の『オデュッセイア』("The Odyssey" )について知ったのはいつのことだったか、正確には思い出せない。...Read On. Read More
246年前の10月に、ゲーテが考えていたこと。- 「若きウェルテル」の言葉を借りて。 / October 18, 2017 by Jun Nakajima 1771年10月20日。今から246年前の10月20日。この日付が付された書簡で、ウェルテルはシャルロッテに宛てて、次のように文章を書き出している。...Read On. Read More
西野亮廣著『革命のファンファーレ 現代のお金と広告』。- 時代に垂直に立ちながら、<鳴らすファンファーレ>。 / October 15, 2017 by Jun Nakajima 「無料公開を批判する人間に未来はない」。職業としての「芸人」という枠におさまらず、生き方としての<芸人>へと生をひらいてきた西野亮廣が…。...Read On. Read More
大澤真幸著『憎悪と愛の哲学』。- 生ける社会学者たちの思考に点火される消えない火。 / October 14, 2017 by Jun Nakajima 「本書の狙いは、生ける社会学者たちの思考に、消えない火を点すことにある」。大澤真幸が、著書『憎悪と愛の哲学』(角川書店)の「まえがき」の最後におく言葉だ。...Read On. Read More
異国における思いがけない、日本語書籍との出会い(再会)。- 旅先で、赴任先で、異国の生活の中で。 / October 7, 2017 by Jun Nakajima まだそれほど「昔」ではない時代、電子書籍が普及していなかった(確か)8年程前まで、異国で「出会う」日本語書籍は、特別なものであった。...Read On. Read More
「悩むことのできるものだけが…」の一行。- 「悩む」作家の辺見庸を救った一行から。 / September 13, 2017 by Jun Nakajima 共同通信社の勤務から作家となった辺見庸の作品を、ぼくは大学時代に、よく読んだ。...Read On. Read More
アートは何のため?ツールとしてのアート。- Alain de Botton/John Armstrong著『Art as Therapy』に惹かれて。 / September 10, 2017 by Jun Nakajima 「Art for art’s sake(芸術のための芸術)」ということが言われることがある。...Read On. Read More
「火星」を起点に、現実として宇宙を視野に。- Stephen L. Petranek著『How We'll Live on Mars』。 / September 8, 2017 by Jun Nakajima ぼくの構想のひとつである「時間と空間の『人と社会』学/「生き方」学」(仮名)。その「空間」の座標軸は、ひとまずは「グローバルへの広がり」を視野に入れながら、しかし、その先には「宇宙空間への広がり」を見据えている。...Read On. Read More
世界に生きてゆくなかで心構えとしての「野生の思考」。- レヴィ=ストロース著『野生の思考』に教えられて。 / August 29, 2017 by Jun Nakajima 自分には理解できないような状況や考え方、さらには理解できない「世界」を理解しようとする。...Read On. Read More
世界に生きる中では、やはり「宗教」は知っておくこと。- 大澤真幸著『<世界史>の哲学:イスラーム篇』を読み終えて。 / August 28, 2017 by Jun Nakajima 香港の南の海上を台風が通過しているとき、大澤真幸著『<世界史>の哲学:イスラーム篇』(講談社)を、ようやく読み終わる。...Read On. Read More
香港で、誠品書店の「ベストセラー」棚を眺めながら、考えること。- 人々の「耳」のありかをみつめて。 / August 11, 2017 by Jun Nakajima 台湾の大型書店チェーンである「誠品書店」(Eslite Bookstore)が、香港に第一号店をCauseway Bayに出店してから、すでに4年がたつ。...Read On. Read More