成長・成熟

「なんでおまえはそんなことをするのか」という問いに向かって。- 「矢作俊彦の小説の主人公」の場合。 by Jun Nakajima

思想家・武道家の内田樹と、「三軸修正法」の池上六郎の対話をもとにした著書『身体の言い分』(毎日新聞文庫、2019年)。いろいろとハイライトしたなかで、「まさしく私たちは数えることすら出来ない祖先が創り出した最新ヴァージョン」(池上六郎)ということばを、別のブログでとりあげた。

Read More

「受け売り」の効用。- 思想家・武道家の内田樹の「話し方」。 by Jun Nakajima

「自分の意見」を持て、などと言われる。でも、かんがえてみれば、「自分の」意見って、特定がむずかしい。「むずかしい」という言い方も正確ではないとさえ思える。「自分の意見」、さらには「自分」をつきつめてゆくと、そこにはさまざまな「他者」が現れるからだ。

Read More

万次郎(ジョン万次郎)が無人島とアメリカで学んだこと。- 鶴見俊輔がみてとる、成長としての「思想」。 by Jun Nakajima

思想家の鶴見俊輔(1922-2015)の著作『旅と移動』黒川創編(河出文庫)の最初に、黒川創の編集により、中浜万次郎(ジョン・マン、ジョン万次郎)を描いた文章「中浜万次郎ー行動力にみちた海の男」がおかれている。

Read More

「自分の問題」の延長線上に。- 上原隆著『友がみな我よりえらく見える日は』。 by Jun Nakajima

「友がみな我よりえらく見えるとき」というのが、誰にとってもあるかもしれない。いつもそう思ってしまう人もいれば、あるときにふと、そう感じてしまう。自分の人生は誰のものでもなく、自分のものだとわかりながら、それでも、ときに、「友がみな我よりえらく見えるとき」が日常に差し込んでくるかもしれない。

Read More

周りのどんな人たちも「自分に協力してくれている」。と、考えてみる。- 名作『アルケミスト』で語られる言葉の教えに耳を傾けて。 by Jun Nakajima

日々のなかで、ぼくたちはさまざまな場所で、さまざまな人たちに出会い、いろいろな状況に出くわす。親切や好意を受けることもあれば、文句を言われたり、ぞんざいに扱われることもあるかもしれない。

Read More

<初めの炎>を保つこと。そして<残り火>は捨てること。- 見田宗介先生による、インドの哲学書『秘密の書』の解釈。 by Jun Nakajima

4月に入って、ここ香港ではぐっと暑さが増してきていて、今日は日中の気温が30度ほどであった。また、香港の、「あの」じっとりくる湿気も、じわじわとやってきているようだ。

Read More

「根をもつこと」の欲求と安心感。- 香港で「Apple Store」を利用しながら感じること。 by Jun Nakajima

ここ香港で、アップル社の「Apple Store」(香港には現在のところ6箇所ある)を利用しながら、「Apple Store」のすごさを実感する。「外部」から見ているだけではなかなかわからないけれど、実際にあらゆる仕方で利用してゆくと、そのすごさをしみじみと感じることになる。

Read More

「外国人になったこと」の体験から。- イチローの引退記者会見より《その3》。 by Jun Nakajima

イチローの引退記者会見(2019年3月21日)で放たれた言葉たちのいくつかに共鳴し、それらにふれながら、ブログで、《その1》《その2》と、少しのことを書いた。《その1》では、イチローの<喜び>、とりわけ「人に喜んでもらえることが、一番の喜び」ということへの変遷、また、《その2》では、イチローの<生きかた>にふれてきた。

Read More

「遠回りすることでしか、本当の自分に出会えない」こと。- イチローの引退記者会見より《その2》。 by Jun Nakajima

イチローの引退記者会見(2019年3月21日)で放たれた言葉たちに惹かれながら、ブログ「「自分のため」を超えるとき。- イチローの引退記者会見より《その1》。」を書いた。《その1》を書き始めたとき、《その2》を書くかどうかは決めていなかったのだけれど、体験と思考を通過してきた言葉たちが魅力的で、《その2》を書こうと思う。

Read More

河合隼雄が語る「鶴見俊輔」。- 「天性のアジテーター」というちから。 by Jun Nakajima

2019年は鶴見俊輔(1922-2015)の作品群を読もうということで、年初に、鶴見俊輔『思想をつむぐ人たち』黒川創編(河出文庫)の本をひらいた。言い訳をするならば、いろいろとほかのことをしているうちに、この本の途中でとまったままに、早いもので3ヶ月近くがすぎた。

Read More