「問いの、核心にことばが届くということがあるなら…」(真木悠介)。- 書くものにとっての「過剰の幸福」と「奇跡といっていい祝福」。 / February 3, 2018 by Jun Nakajima 社会学者である真木悠介(見田宗介)は、『時間の比較社会学』(岩波書店、1981年)と『自我の起原』(岩波書店、1993年)の二つの仕事を通して、自身が持ち続けてきた「原初の問い」に対して、「透明な見晴らしのきく」ような仕方で、自身の展望を得た...Read On. Read More
「自分のストーリーだからこそ諦めたくない…」(Kiroro『未来へ』)。- じぶん、ストーリー、そして未来。 / February 1, 2018 by Jun Nakajima 音楽グループKiroroの歌「未来へ」の中に、次のような歌詞がある。...Read On. Read More
養老孟司の印象に強く残った丸山眞男の一節。- 零れ落ちていくものへの哀惜の念。 / January 30, 2018 by Jun Nakajima 解剖学者である養老孟司は、都市や社会といったものが「頭」で構築されていく(養老孟司が言う「脳化=社会」が形成される)ときに「こぼれおちてしまうもの」について語るときに、政治学者であった丸山眞男の一説を引いている。...Read On. Read More
「英語で語るということは…」(内田樹)。- 言語を一歩引いて見てみること。 / January 22, 2018 by Jun Nakajima 中学生にあがる少し前から英語を勉強しはじめて、その後もぼくにとって「英語」はとても特別なものであったし、あり続けている。...Read On. Read More
言葉の<交換>にみる、仕事と人間性の本質。- それ自体歓びであるコミュニケーション。 / January 21, 2018 by Jun Nakajima 仕事をしていくうえで、コミュニケーションが上手くいく/上手くいかない、という次元の問題や悩みについて、よく取り上げられる。...Read On. Read More
「よい入門書」はどのような入門書か。- 内田樹の書く「まえがき」はいつも素敵に文章を奏でる。 / January 7, 2018 by Jun Nakajima 思想家・武道家である内田樹の書く「まえがき」は、いつも素敵に文章を奏でる。...Read On. Read More
留学生である夏目漱石のイギリスでの苦悩と「変身」。-「嚢(ふくろ)を突き破る錐(キリ)」を追い求めて。 / January 4, 2018 by Jun Nakajima 夏目漱石の『私の個人主義』に最初に目を通したのは、確か、大学か大学院で勉強していた20代前半のことであったと思う。...Read On. Read More
「うら」(うらなう)を考える。- 「世界のあり方」の比較社会学(見田宗介)を頼りに。 / January 3, 2018 by Jun Nakajima 新年ということで、日本では「おみくじ」などを引いたりしている様子をここ香港で見聞きしながら、「おみくじ」や「うらない」のようなものへの、ぼくの関わり方を考える。...Read On. Read More
「時の力を生かすこと」(野口晴哉)。- 技術を修めた者に向けられた言葉。 / January 2, 2018 by Jun Nakajima 「市民社会の存立の媒体としての物象化された時間」(真木悠介)を獲得したことは、人類の発展において、決定的に重要なことであった。...Read On. Read More
人はだれもが「物語」を生きる。- どのような「物語」を描き、どのように生きるか。 / December 31, 2017 by Jun Nakajima 人であるということは、「物語」をもっているということでもある。人は、だれもが、「物語」を生きている。...Read On. Read More
「書くこと」のすすめ。- 「じぶんと向き合う」という仕方で書く。 / December 27, 2017 by Jun Nakajima 2017年の振り返りをしたり、2018年の目標を立てる時期に、「書くこと」ということを考える。...Read On. Read More
言葉は「目と耳とを同じだとするはたらき」(養老孟司)。- ヒトと社会の底流にながれる「同じ」という意識の機能。 / December 20, 2017 by Jun Nakajima 養老孟司の著書『遺言』(新潮新書、2017年)は、シンプルな記述と意味合いの深さの共演(響宴)にみちた本である。...Read On. Read More
物語の中の「夢」と物語全体としての<夢>。- 「life is but a dream. dream is, but, a life.」(真木悠介)。 / December 19, 2017 by Jun Nakajima 真木悠介(社会学者の見田宗介)の豊饒な生の日々にリフレインしていた詞。「life is but a dream. dream is, but, a life」真木悠介『旅のノートから』岩波書店、1994年...Read On. Read More
直感的に魅かれ、生の道ゆきを照らし出す「詩」。- 真木悠介(見田宗介)がくりかえし引用するナワトルの哲学詩から。 / December 18, 2017 by Jun Nakajima 社会学者の真木悠介(見田宗介)がくりかえし引用する、ナワトル族の哲学詩がある。...Read On. Read More
「ほんとう」という言葉からはじまる旅路:「ほんとうの」と「ほんとうに」。- 竹田青嗣、宮沢賢治、そして見田宗介。 / December 6, 2017 by Jun Nakajima ぼくたちは、日々の会話や書くもののなかで、「ほんとう」という言葉を使う。小さい頃から、ぼくは、よくこの言葉を使っていたと思う。...Read On. Read More
月あかりからもらってきた「おはなし」。- 香港で、満月の月あかりに照らされて考える、「非意識」からやって来た宮沢賢治作品の普遍性。 / December 3, 2017 by Jun Nakajima 宮沢賢治のことをかんがえながら、ちょうど月が満月になるタイミングが重なって、ぼくの中では、だれもが知るところの『注文の多い料理店』の序に書かれた文章が浮かんでくる。...Read On. Read More
心と身体にせまってくる、相田みつをの言葉たち。- 一時帰国したときに立ち寄った「相田みつを美術館」で。 / November 30, 2017 by Jun Nakajima 2010年のとき、ぼくは香港に暮らしていて(今も香港だけれど)、日本に一時帰国することになった。...Read On. Read More
「英語」は習ったままにせず、異なる世界への「鍵」として使う。- 「英語のインターネット空間」に入ること。 / November 28, 2017 by Jun Nakajima 「英語」は習ったままにしないことである。「英語を使う」というあたりまえのことなのだけれど、現代は、その「垣根」が一気に低くなった。...Read On. Read More
「リーダーはむつかしいぞ」(野口三千三)。- 見田宗介の「リーダー」論。 / November 26, 2017 by Jun Nakajima 人間と社会を透徹した深さとどこまでもひろがる視界でよみとき、「人間はどう生きたらいいか、ほんとうに楽しく充実した生涯をすごすにはどうしたらいいか」を生きることのテーマとして追い求めてきた社会学者の見田宗介が「リーダー」をどのように考えるか。...Read On. Read More
「伝え授けることむづかしき也」(野口晴哉)。- 野口晴哉の「遺稿」の余白を読む。 / November 24, 2017 by Jun Nakajima 「じぶん」というものを相対化していけばいくほどに、ぼくは二人の実践家であり思想家に、ひかれていくように感じる。整体の創始者と言われる野口晴哉、それから養老孟司。...Read On. Read More